傾聴が育てる、やさしい関係性 【理事 田村 えり】
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私自身の経験から、傾聴を学ぶことで自分を大切に思えたり、生きづらさが少し和らいだりと 温かくなるような気持ちが育つように感じています。
先日、ある講座で参加者の方とお話しする機会がありました。
何気ない談笑から、家族との関わり方について話が広がり、お互いに感じていることを言葉にしていく中で、こんな言葉がありました。
「私たちだけが傾聴や伝え方を学んでも、意味がないんだよね。」
その言葉に、「うん。確かに・・」と深くうなずく自分がいました。
私は、家族との関係は、近しいからこそ難しさを感じてます。
距離が近い分、境界線を越えてしまいやすく、お互い強い言葉になることがあるからです。
たとえ、こちらがアイメッセージで丁寧に伝えようとしても、 相手の言葉は攻撃的で、ぶつかってしまうことも少なくありません。
だからこそ、「自分だけが学ぶ」のではなく、「お互いが傾聴を知る」ことは 今よりもっと温かく、安心できる関係を育むために大切なことだと思っています。
もちろん家族だけではなく、お互いを理解しようとする思いや聴き方によって、一方的な価値観の押し付けではなく、 お互いが良い落としどころを見つけることができる一つの方法だと思うんです。
そして、傾聴って、相手との関係だけでなく自分自身との関係にもやさしさをもたらしてくれるんですよね。
自分を大切にする気持ちを育てることは、何よりも大切なことです。 だからこそ、傾聴に触れて自分の心の声を聴くことには大きな意味があると感じています。
今回の参加者さんの言葉で大切なことを振り返ることができました。
この傾聴の輪が、少しずつでも広がっていくことを願いながら、これからも活動を続けていきたいと思っています。
田村えり
