傾聴する人が必要な体験とは?【代表理事 村尾リエ】
傾聴に興味がある人が、当ホームページをご覧いただいていると思います。
傾聴を学んで、人のお話を傾聴したい方は、どんな体験が必要になってくるのかを考えてみました。
まだ体験していないものもあるかもしれませんが、こんな体験があると、より深い傾聴に繋がるのではないかと思います。
①傾聴してもらう体験
これは一番わかりやすいでしょうね。
傾聴された体験がなければ、人の傾聴をして差し上げることはできません。
自分に経験がないことを、誰かにすることは残念ながらできないのですよね。
傾聴してもらい
「あ~…わかってもらえるってこんな感じなんだ」
「否定されないってこういう聴き方なんだなぁ」
「こんな風に聴いてもらえたことなかったかも…」
など、傾聴の体験は傾聴する人には必須です。
当協会でも、毎月9日に
月1無料傾聴サービス「自分に寄りそう50分」を開催しています。
傾聴の体験をしたい方は、ぜひご利用ください。
②わかってもらえなかった体験
これは体験として、持っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
「母親の意見を押し付けられた」
「最後まで話を聴いてもらえず、自分の話をし出した」
「それじゃダメだよ!こうしなきゃとアドバイスされた」
「なんでそんな風に考えるかな…と否定された」
この人に話してもムダだな…どうせわかってもらえないし。
いつも会話泥棒して、自分の話に持っていく、もういいって。
こんな体験があるからこそ、自分はそうはなるまいと思ったりします。
聴いてもらえない痛みを身体で感じる。
誤解されたときの、胸の奥がキュッと縮む感じ。
正論で片づけられたときの、「私は間違っているの?」という心の揺れ。
このような身体感覚を知っている人は、相手の言葉から伝わる振動に敏感になります。
頭で理解する共感と、身体で感じる共感は、深さが違います。
③「聴けない」を伝える体験
無理に聴かないこともとても大切です。
私は「聴けなくなりました…」と伝えた経験があります。
相談者の悩みに、私自身が関係していた時でした。
自分が当事者になると、冷静に聴けるわけがありません。
無理に聴き続けることは、自分にも相手にも誠実ではありません。
聴き手も人間ですもの。色んな事が起こります。
自分に心の余白がない時に、冷静に人の話が聴けるでしょうか。
私は難しいと思います。
ずっと傾聴に関わっていると、いつか出会うことがあるかもしれません。
普段から自分の心の声を聴き、「今自分は聴ける状態かな」ということにもぜひ意識を向けて欲しいです。
「聴けない」という声が聴こえたら、相手に伝える勇気も必要になります。
「聴けなくなりました」
「真っ白になりました」
と、伝える練習もやってみてください。
他にも体験は‥‥
もう少し今、私自身も向き合っている体験があります。
う~ん…正確にいうと、まだ体験の途中といいますか…
それは、役割を全部おろす体験です。
ただの人間として、ただの個としてここに在る体験
ここはまだ言葉にできない領域になります…
何年もかかると思いますが、ここに取り組んでいます。
また、言葉にできる日が来るといいなと思います。
あなたが体験した傾聴をする人が必要な体験は?
あなたがあなたでいられますように。
