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寂しさをしっかりと味わう【理事 松原美和】

yurushi-iro

つい先日、息子が卒業しました。
私は自分の卒業式など、これまで別れの場面であまり寂しさを感じてきませんでした。それなのに今回の息子の卒業はすごく寂しいんです。
「なぜこんなに寂しいんだろう?」自分の心の声を聴いてみた。


わかることが安心を生み意欲を育む


息子は重度の知的障害があります。そして約3年半、障害児入所施設で親と離れて暮らしました。 「障害児の入所施設」と聞くと暗くて寂しそうなイメージでしたが、入った施設は想像を越えた別世界でした。
子供たちのわかりやすさを大切にしてくれます。
例えば、同じ人たち(担任やクラスメート)をモデルにしながら、毎日同じプログラムを繰り返す。 「同じを繰り返す」ことで、次にするべきことがわかって動ける、待てる力、集中力も育っていきました。

親には参観の機会がたくさんあり、中でも親実習は貴重な体験でした。
午前の活動~食事~就寝~学園に泊まって~翌朝の目覚め~着替え…など、まる一日参観すると 先生の子供たちへの関わり方、クラスの仲間との空気感、そこに息子が溶け込んでいる様子もわかりとても安心しました。

傾聴を知っていたから深く関われた

他の保護者さんと話す機会もたくさんありました。
懇談会では「そんなふうに見えないけど、ご家族はそう感じているんだな」と共感しながら聴いた。

面会日に、同じ部屋のお父さんが「この間の夏祭りは楽しかったなぁ〜」と話してくれたので 「どんなふうに楽しかったんですか?」と訊くと 「えっと、そうだな~、〇〇が楽しかったんだな」と嬉しそうでした。
気持ちの部分を訊くことで、ほっこりした雰囲気になった。

先生との会話は、わかった気にならず「先生、それはこの理解で合っていますか?」 (傾聴で学んだ伝え返しです)
確認して自分でもよく理解してから実践してみると、息子との関係がどんどん変わっていった。
傾聴を知っていたから息子への理解が深まっていった。

親子共に手取り足取り教えてくれた学園にありがとう
クラスメートとその保護者さんにありがとう
自分の心の声をブログに綴って、寂しい気持ちをしっかりと味わったので
次のステージに進みます。

松原美和

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