助けてが言えるようになるまで 【理事 井上美絵】
小さい頃から怪我をする事はちょこちょこあったが、風邪を引いたりと体調を崩すことが少なかった。
それは大人になってからもそうで、仕事柄腰痛など慢性的なものはあれど、やはり風邪をひいたり体調を崩すことが少ない。
それは周りに迷惑をかけたくないという思いや、自分が動けなくなったら家が回らないという気負いもあったのだと思う。
早くから両親と離れて生活をし、自分のことは自分でやってきた。結婚し子どもが出来ても離れて暮らす両親の助けは最低限だった。
「大丈夫」が口癖だった。
社会人1年目、辛くて辛くて泣きながら帰った日。
子どもが産まれて産明け2ヶ月で復帰した日。
仕事と家事育児の両立が難しく夜な夜な泣いた日。
周りから「大丈夫?」と聞かれても「大丈夫!」としか言わなかった。
そう言うことが私の中の正解な気がしていたから。
気がつくと自分が体調を崩した時にも仕事へ行き、家のことを回していた。
しんどさを出さないように、見せないように立ち振る舞っていた。
先日久しぶりに体調を崩した。
喉の違和感と咳、頭痛、月のものも重なりすこぶる体調は悪く、全く動けなくなった。
ゴミ出ししてない、洗濯物干してない…
旦那は仕事だし、子どもたち学校だし…
やらなきゃやらなきゃがぐるぐる…
いや待てよ。
私だって毎日仕事して家のことをやってる。
具合悪い時くらい家族にやってもらおう。
旦那にゴミ捨てを頼み、子どもに洗濯物を頼んだ。
数時間ゆっくり寝て、病院へ。
薬を飲んでまた寝る。
私が居ないところで家族は回る。
仕事も迷惑はかかることになるが、快く休ませてくれる。
全部自分で自分を苦しめてきたこと。
「助けて」のハードルがとにかく高かった。
人を頼ることが苦手だった。
これを言ったらこう思うんじゃないかな?
こうしたら迷惑になるんじゃないかな?
自分の勝手な想像だけで自分をがんじがらめにしてしまっていました。
相手がどう思うかは相手だけのもの。
こちらでは決められない。
迷惑かどうかも相手が決めること。
「助けて」の一言が言えるようになるまで私はものすごく時間がかかりましたが、最近は少しずつ言えるようになってきました。
特に母親は自分がやらなきゃ!自分でどうにかしなきゃ!が発動しやすいような気がしています。
無意識のうちに強く強くなりすぎてしまうような…
今回久しぶりに体調を崩し、
しんどい時はしんどいと言っていい。
無理な時は無理。
周りの人にSOSを出しながらうまくやっていけたらいいなぁと思ったきっかけになりました。
そんな想いを感じつつ、健康のありがたみを噛み締める出来事となりました。
季節の変わり目、体調もメンタルも揺れる時期ですが、自分に優しく過ごしていけたらいいですね🌸
井上美絵
