親ではない大人との繋がり 【理事 井上美絵】
私は家族の中でもとりわけ長女(高校生)とよく話をする。
仲もかなりいい方だと思っている。
長女も案外何でも話してくれる。
先日、習い事の大会申込みがあった。
その大会に出ることを目標にずっと頑張ってきていたが、怪我をして1か月以上練習を休んでいた。
本人から「大会には出ない」と話があった。
そこには色々な想いがあった。それはよく分かっていた。つもりだった。
本当にいいのか?
大会までの日にちを考えると難しいかもしれないけれど、後悔しないか?
出来ることはないのか?
頑張ってきていた本人を見て来たこともあり、私の想いも止まらなかった。
それでも本人の答えは「今回は出ない」だった。
時に親の言葉とはお節介で余計なお世話となる。
家族のこととなるとまるで自分ごとのように気持ちに乗ってしまいたくなってしまう。
ただ聴くということが難しいのが家族だと痛感した。
そして本人から先生へ直接、大会に出ない旨とその想いを伝えた。
そこでどんなやり取りがあったか詳しくはわからないけれど、長女は「日にちもないけど、やっぱり出ることにした。出てもいいのかなって思って」と大会へ申し込んだ。
家庭ではない外の場所で長女が作って来た環境。
苦しい時に支えてくれた大人の存在。
長女の性格もよく分かっての指導や言葉かけ。
親ではなく、外の世界に信頼出来る大好きな大人がいるということが何よりも嬉しく、ありがたいことだと感じた。
そして大切なのは、自分自身を好きになれるような選択なんだと、今回長女を通して学びました。
大きくなるにつれ、子どもの社会は広がり、沢山の人と出会い、親の知らない世界の中で生きていく。
その世界が良い悪いではなく、自分にとって心地いいのかどうか。
そんなことを感じながら魅力的な大人になっていくんだろうなぁ。
子どもたちの未来に勝手に希望を感じつつ。
沢山の出会いと沢山の選択をしながら、自分自身を好きになれるように。
井上美絵
