たった一言がくれた小さな自信【理事 田村えり】
自分の思ったことを言葉にするには、私にとって少しの勇気が必要です。
これまで長いあいだ、自分の気持ちを後回しにしてきたせいか、
「これを言っていいのかな」「間違っていたらどうしよう」と躊躇してしまう癖があります。 ここ最近で私が言えたと感じられた、ほんの小さな出来事をお話しします。
自分を思ったことをいう勇気
調剤薬局に行ったときのことです。
その薬局では、声をかければ院内でも外でも好きな場所で待つことができます。インフルエンザが流行している時期だったので、私は受付の方に「車で待ちます」と一言伝えて外に出ました。
QRコードで順番を確認し、薬ができたことが分かったので薬局に戻り、受付の方に戻った旨を伝えました。 ところが、いつまで経っても呼ばれません。
不安になって再度受付に確認すると、ようやく薬を受け取る流れになりました。
最後に薬剤師さんから
「次からは声を掛けて外出してくださいね」と言われた瞬間、 胸の中にモヤっとしたものが湧いてきました。
いつもの私なら、咄嗟に頭が真っ白になり、「わかりました…」とだけ答えて
帰り道で 「え、私ちゃんと声かけたよね…?私が悪かったのかな…」 と自分を責めていたと思います。
でもその日は違いました。
「受付の方にお声がけして、戻ってくるまで車で待っていました」と、落ち着いて伝えることができたんです。 たったこれだけ。 本当に、たったこれだけのことです。
でも、自分が感じたことと行動をその場で言葉にできたことが、私にはとても嬉しかったんです。車に戻った時に「言えた」って小さな自信が生まれました。
こういうスモールステップの積み重ねが、きっと自分を大切にする力につながっていくんだろうと思います。
傾聴の学びの中でも、「自分の心の声を、まず自分が聴くこと」が大切だと言われます。 些細なことですが、こうやって少しずつ、私の傾聴の芽を育てていきたい感じた出来事でした。
田村えり
