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言葉よりも、気持ちを受け取ってほしかった 【理事 田村えり】 

yurushi-iro

先日、実家に帰ったとき知人と話す機会がありました。 
そのとき、私が思っていることとは違う反応を感じてしまい、
がっかりしたことがありました。
きっと私の中で分かってもらえると期待していたんでしょう。 
目の前の彼女はうなずいているように見えるのに、私の気持ちは届いていないような・・ 
何とも言えないモヤモヤしたものが胸に残ってしまいました。 

そのとき、昔の私を思い出しました。 
これまで同じようなモヤモヤが積み重なって 
「私の話なんて、大したことないのかもしれない」と、自分の気持ちを後回しにしたり、引っ込めてしまったり…そんな感覚で生きてきたことです。 

私は本当は、「ただ少しだけ聴いてほしかっただけ」。  
その少しだけが分かってもらえなかったことが、思っている以上に深く心に残ってしまいました。 

心の中で寂しさや悲しさが生まれるとき 

いつの間にか私は、相手にわかってもらえると期待していたんです。 
期待していたからこそ、生まれた悲しさなんだろうと時間がたった今なら思えます。  
やっぱり、言葉そのものよりも気持ちを受け取ってもらえたと感じられるほうが、 
聴いてもらえたと嬉しくなるし、心が温かくなるんです。 

その時、寂しさや悲しさに気づけたことで、 
同じ状況になった時、私は「そうならないようにしよう」と思えるきっかけになりました。そう考えると、気持ちに気づくって大切なことですよね。 
自分の心がちゃんと動いてくれているからこそだと思います。 

相手が発した言葉や態度によって、自分の心がどう揺れたか。 
自分が相手にどう受け取られたと感じて、どんな心の揺れが残ったか。 
その、自分自身の反応に気づくことも、大切な傾聴なのだと思いました。 
そこに気づくには、自分の気持ちを常に感じることなんです。
自分の気持ちを後回しにしないことがやっぱり大事なことなんだなと感じました。 

このことから、まず自分の気持ちを丁寧に扱ってあげたいと思いました。  
「私はあのとき、こう感じていたんだな」と気づいてあげるだけで、
心が少しづつ落ち着いてきます。  
私が聴いてもらえなかった寂しさや悲しさは、
自分の気持ちを大切に扱ってほしかったという願いから生まれたものだったんです。 
もし同じように「聴いてもらえなかった」と感じて悲しくなった方がいたら、 
その時感じた気持ちを否定せず、大切にしてあげてほしいと思います。  
 
その悲しさは、心がちゃんと動いているから湧いてくるものであって、自分の気持ちを大切にしたいという願いでもあるんだと思います。 
 
田村えり 
 

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