子供の小さな変化に気付く 【理事 田村 えり】

子供の様子が普段と違うと感じたことはありませんか?
母親だからこそ、小さな仕草や表情の変化を敏感に感じ取ることができるのかもしれません。そんなとき、どのような会話をしているのか少し考えてみてください。 今回は、子供とのやりとりの中で私と子供が「成長したな」と感じたエピソードについてお話ししたいと思います。
繊細なやり取りが大切な絆を作る
ある日、子供がいつも通り「ただいま」と帰ってきました。 私は会議中で、ふと子供の顔を見た瞬間、「あれ?」と何かわからない掴めないものに気付きました。
仕事が終わり、「何かあった?」と聞くと、その場では「何もないよ」と一言。 少し時間が経ってから、子供の方から「実は…」と話してくれました。
話の内容をじっくり聴き、「〇〇にとって一番楽だなと思うことを選んでごらん」と伝えました。それからは、子供が考え出した答えを尊重し、私がサポートできることを一緒に進めていきました。
その時、私は子供の気持ちと並んで歩き、一緒に成長していくことができたように感じました。
共に感じてできることだけサポートする
その後、私の気持ちを子供に伝えると、子供も自分の感じた気持ちを素直に教えてくれました。最後に「すごく不安だったけど、今はとても楽になったよ!ありがとう!」と言ってくれました。
その瞬間、私は何とも言えない温かさと胸がじーんと熱くなる感覚を覚えました。
私は、子供に「自分が楽でいられる選択肢を見つけられるようになってほしい」という思いがあります。子供の小さな変化に気付くことは簡単なように思えても案外難しいことです。しかし、少しでも「あれ?」と感じることがあれば、アドバイスではなく一緒に並んで歩いていきたい、そう思っています。
成長を実感した瞬間
この一連のやり取りを通じて、子供と私自身の成長を強く感じました。子供が、自分の気持ちを素直に伝えられるようになったこと、そして、自ら考えて行動する姿に感動しました。
私自身も、子供の話や気持ちをじっくりと聴くことができ、さらに意見を尊重することができた自分の成長を感じることができました。
これからも、子供の気持ちと並んで歩きながら、共に成長していけるようにサポートしていきたいと思います。
田村えり