感情カードで見つけた気持ち 【理事 大熊とよこ】
最近、とても落ち込む出来事がありました。
自分でも「ここが自分の課題なのだろうな」と感じていたことを、他の人からも言われたのです。図星だったからこそ受け止めたい気持ちはありました。でも同時に、「できない自分」が悔しくて、情けなくて、苦しくなりました。
「どうして私はできないのだろう。」「変わりたいのに変われない。」
そんな思いが頭の中をぐるぐる巡り、気づけば深く落ち込んでいました。
このままでは何も変わらない。根本的な課題を改善するためにどうしたらいいのだろうと思いつつ、その前に気持ちが這い上がれずにいたので、どうすればこの苦しさから抜け出せるのか悩んでいました。
そんなとき、当協会で話を聴いてもらう機会があり、協会で作られた「聴色カード」を使って、自分の感情を見つめてみることになりました。
カードを選んでいくと、次々とこんな感情が出てきました。
「落ち込む」 「イライラ」 「がっかり」 「悲しい」 「変わりたい」 「キツイ」
「苦しい」 「こわい」 「自己否定」 「自信がない」 「しょんぼり」 「疲れた」
「辛い」 「すっきりしない」 「苦手」 「逃げ出したい」 「はずかしい」
「ハッキリさせたい」 「不安」 「へこむ」 「もどかしい」 「揺れる」
こんなにもたくさんの感情、それも負の感情ばかりが心の中にあることに、自分でも驚きました。「これでは心のエネルギーがなくなって動けなくなるのも当然だ。」そう思うほど自分の内面のしんどさを実感しました。
しばらく感情カードを眺めていると、強く感じる感情と、少しだけ感じる感情があることにも気づきました。
そのとき、「どの感情カードが一番目に留まりますか?」と質問され、意識して見てみると、「自己否定」のカードが真っ先に目に入りました。「ああ、私は自分を否定していたんだ。」そう気づいた瞬間でした。
そこから「自己否定」という感情をさらに深く見つめていくと、私は今の自分を受け止めたり認めたりするどころか、「こんな自分じゃだめだ。」「もっと頑張らなきゃ。」「こんな負の気持ちは持ってはいけない。」そんなふうに、自分で自分を責め続けていたことに気づいたのです。
自分で自分を叱咤し続けているのだから、苦しくなるのは当然でした。
「自分に寄り添うことが大切。」頭ではわかっていたつもりでも、本当に苦しいときほど、そのことを忘れてしまっていました。だから私は、まず自分を責めることをやめました。
「そう感じていたんだね。」「苦しかったね。」「今はそれでいいよ。」そうやって、自分の気持ちを否定せず、そのまま受け止め、自分自身の味方になってみました。
すると、不思議なくらい張りつめていた心が少しずつゆるみ、目の前が少しずつ明るくなっていきました。
苦しいときこそ、自分の心の声に耳を傾け、「今の私はそう感じているのだね」と認めてあげることが、心を少しずつ軽くしてくれるのだと改めて感じました。
今回、聴色カードを使ったことで、言葉にならなかった感情が「見える化」され、自分では気づいていなかった「自己否定」という本当の苦しさに気付くことができました。
もし頭の中だけで考え続けていたら、私は「苦しい」という漠然とした気持ちのまま終わっていたかもしれません。
一枚一枚カードを選びながら感情を見つめていくことで、自分の心の中で何が起きているのかが整理され、「本当は何が苦しかったのか」が少しずつ見えてきたのです。
感情は、気づいて認めてあげるだけでも心が軽くなります。
自分を変えようと頑張る前に、まずは今の自分の感情に気づき、「そう感じているのだね」と認めてあげること。その積み重ねが、自分を大切にすることにつながっていくのだと、今回あらためて実感しました。
大熊とよこ
