ブログ

小学校の相談員としての傾聴【代表理事 村尾リエ】

yurushi-iro

現在、埼玉県新座市のある小学校で、相談員として週に2.3日勤務しています。
相談室に来室してくれるのは、悩みがある子どもたちや教室に入れない子どもたち。
他にも保護者の方も予約のお電話をくださり、来室してくださることもあります。

《相談室に来てくれる子ども》

子どもたちは本当にかわいいです。
まっすぐに感じたことを伝えてくれるし、「やりたい」「やりたくない」もはっきりと伝えてくれる。
そんな子どもに応えたくて、相談員の私も
・まっすぐに誠実な関わりをすること
・気持ちのやり取りをすること
を心掛けています。

純粋で繊細な子どもたちだからこそ、私自身の在り方が大切で、そこが伝わると思うのです。

世間の常識に合わせてそれを指し示すことは簡単です。
「教室に行かなければいけない」
「授業には出なければいけない」
「友達とは仲良くしなければいけない」
「勉強はちゃんとしなければいけない」

そんなことは相談室に来る子どもたちは重々承知です。
「できることならそうしたいけれど、今はできない」
ただそんな状況なだけです。

その「やりたいけれどできない」気持ちを、相談員という立場だからこそ聴かせていただけるのだと思っています。
私が子どもたちから感じることは「今の精一杯で生きている」というメッセージ。

《相談室に来てくださる保護者》

次は、相談室に来室される保護者の方から感じることを書きますね。
相談室にお越しになられる保護者のみなさんからは、子どものことを考えて、よりよくしたいお気持ちをいつも感じます。
お子さんの態度に一喜一憂しますよね。
自分の思うようになってくれたら…と願うのも無理はありません。
今までできていたことが、突然できなくなり、焦りを感じることも多々ありますよね。

私自身も息子が小学生の時に、相談室の先生に話を聴いていただいた経験があります。
とても助けていただいた記憶が今も残っています。

まずは保護者であるあなたのお気持ちを聴かせてください。
悩みは一人で抱えるより、一緒に歩んでくれる同行者(傾聴してくれる人)がいることで、どれほど救われることか…
私は今でも悩んだ時には、傾聴してくれる人に聴いてもらいます。
一人では同じ場所をグルグルしてしまうことが、傾聴で深く聴いてくれる人に話すことで、悩みを長引かせることが減り、光が見えてくるような印象があります。
あくまでも私の体感ですが。

《子どもを支える先生》

「本当はもっと子どもの話をじっくりと聴いてあげたい」
と思っている先生もたくさんいらっしゃると思います。
実際、度々相談室に来て、子どもに声掛けしてくださる先生もいてくださいます。
だけど、実際の小学校の先生を身近で拝見していると、これだけの数の児童、ひとりひとりの話をじっくりと聴く時間は、残されていないのでは?と思うほど大忙しだと思います。

私の感想として「先生方も、できることは精一杯やっている」そんな印象を持っています。
先生の仕事は激務だと思います。現在夏休みに入ったばかりですが、まとまった休みがないと、本当にキツいお仕事なのでは?と感じます。

小学校の相談員の仕事は大変なこともありますが、私にとってはとても楽しい仕事です。
他の仕事もあるので、いつまでできるかなぁ…というのが悩むところですが。


小学校で関わらせていただく全てのみなさまへ。
あなたがあなたでいられますように。


村尾 リエ

記事URLをコピーしました