新年度が始まりましたね【代表理事 村尾リエ】
新年度、少し力が入っているときに
近くの小学校で「子どもと親の相談員」として働き出して3年目。
新年度が始まりました。
始業式や入学式の空気の中で、どこか少し、力が入っている自分に気づきます。
子どもたちも、先生方も、そして私自身も。
新しい環境や関係の中で、「ちゃんとしよう」とする気持ちが自然と働いているように感じます。
この感覚は、何年経っても慣れるものではないのかもしれません。
むしろ、経験を重ねるほどに、
「よい関わりをしたい」という思いが強くなり、
その分だけ、無意識に力が入ってしまうこともあるように感じます。
「ちゃんとしよう」とするほど、遠ざかるもの
不思議なことに、
「ちゃんとしよう」と思えば思うほど
本当の気持ちは、少し奥に引っ込んでしまうことがあります。
たとえば…
本当は少し不安だったり、戸惑っていたりするのに
それを感じる前に「大丈夫」と自分に言い聞かせて、上から覆ってしまうような感覚
自分の心の声を聴くことを大切にしている私自身も
気づくと、自分の気持ちを後回しにしていることが今でもちょいちょいあります。
そんな瞬間に、ふと立ち止まります。
傾聴は、自分の声を聴くことから始まる
傾聴というと
「相手の話をしっかり聴くこと」と思われることが多いですが
本当はその前に大切なことがあります。
それは「自分の心の声を聴くこと」
聴色-ゆるしいろ-傾聴協会が大切にしているのも、ここです。
今、自分はどんな思いがあるのか。
どんな気持ちが湧き出ているのか。
整えようとしなくていいし
言葉になっていなくてもいい。
ただ、「ここにある」と気づいてあげること。
それだけで、少しずつ、
自分の中にスペースが生まれていきます。
うまくできない自分も、そのままで
とはいえ、
いつも自分の声を聴けるわけではありません。
気づいたら流されていたり
余裕がなくなっていたり
あとから「あぁ…やっちゃった」と思うこともあります。
そんなとき、
「ちゃんとできていない」と自分を責めるのではなく
「今はそうだったんだな」と、そのまま受け止める。
もうひとつ
「余裕がなかったからしかたないよね」
「今はこれが精一杯だったよね」
などと自分自身に声をかけて労ってあげてください。
それも自分への傾聴なのだと思います。
今、どんな気持ちがありますか
新しいスタートの中で
少し力が入っていると感じるとき。
その奥には、どんな気持ちがあるでしょうか。
安心したい気持ちかもしれませんし
大切にしたい何かがあるのかもしれません。
ほんの少しだけ立ち止まって、今の自分に意識を向けてみる。
そこから、
“自分も相手も大切にする関わり”は、始まっていくんだと思います。
新しいスタートの場面でも。
あなたがあなたでいられますように。
代表理事 村尾リエ
