代表理事 村尾リエ

聴色(ゆるしいろ)カード誕生物語【代表理事 村尾リエ】

yurushi-iro

2024年5月から創りはじめた「聴色カード」
2025年5月末ごろ出来上がりました

約1年かかりましたが、大満足のカードが誕生しました
これからたくさんの方に、手に取っていただきたいと思っています
手に取ってくださった方に、どんな思いでこのカードが出来上がったか…
を知っていただきたく…

聴色-ゆるしいろ-傾聴協会の毎週水曜日に配信している公式LINE https://lin.ee/yvkDDgA
(代表理事村尾がどのように自分の心の声を聴いているかがメイン)
で3回に分けて配信しました

そちらのstoryをこちらのブログにも置いておきたいと思います。
長くなりますので、お時間のある時にご覧ください

それでは始まります

聴色カード①創るきっかけ

なぜこの聴色カードを創ろうと思ったかを、何回かに分けて語らせていただこうと思う
どんな思いでこのカードが創られたか
傾聴の練習として、その思いの部分を受け取ってみてほしい

私が開催している、1年間の傾聴講座
「聴く〇〇全国展開プロジェクト~あなたの街に傾聴の専門家を~」
(※7月スタートの6期は6/30まで募集中)
の中で、NVC(非暴力コミュニケーション)の感情カードを使用して言語化することを取り入れていた

その体験をした受講者さんが「このカード欲しい!」と言うことが多かったので購入出来るサイトを紹介していたが、「買えなかった」と聞いた。

その瞬間なにかが自分の中で動いた
ドキドキ、わくわく
それだけではないなにか…
この言葉にならないなにか…
こういう時にこの聴色カードか役に立つ
今、カードを見てみると…
憧れ 感謝 興奮 期待 自信 自由 純粋 舞い上がる
こんなにもあった!自分でも驚きだ

発していた言葉は
「じゃ創ってみましょうか」
だった

感情の言語化は、傾聴する立場になった時にとても大切になってくる
自分の感情を見つめるのにも、人の感情を見つめるのにも、このカードを創ってみたい!
その気持ちに触れてスタートした

それが一年前…本当に作れるかなんてやった事がないしわからない
でもこんな商品を創りたい!と月イチの理事ミーティングで話すと、一緒に創りたいと手を挙げてくれた理事がいた

聴色の理事は全員が、1年間の傾聴講座を受講し、その上もう1年、上級講座で2年間みっちり傾聴を学んだ人達だ
自分の心の声がわからなかったり、周りを優先していたが、自分の声が聴こえて来るようになり、自分を大切にしようと、今も自分の声を聴いている
そして傾聴を広めて行きたい意志を持った人

以前の理事のみんなを知っているからこそ、今回の聴色カード製作で
「私はこれがいいと思う」
「私はこんな風になるのはイヤだ」
「私はこっちの方が好き」
こんな風に自分の思いを誠実に伝えられるようになられたことに、毎回感動していた

始まりは感情の選定
感情ってもっとたくさんあるよね
普段言葉にするような感情を入れたいね
これはどうかな?あまり使わないかな?
など、「どんな感情を入れたいか」から話し合いが始まった

何枚までにしようなどということは全く考えていなかった
できるだけ普段スっと言葉にしている感情、まぁ私たちがという前提なので、手に取ってくださる方には「私はこの言葉は使わないわ」というのもあるかもしれないが、それが意識したポイントだ

研究者や大学教授ではない、傾聴の専門家の私たちが創ったものだから、身近に感じてもらえるかもしれないと思っている
次回に続く…


聴色カード②こだわり

感情が決まったら、次はどの方に絵を描いてもらうか…デザイナーさんとの出逢い
みんなで考えていたのは、感情を抽象的な絵で表現してもらえる方にお願いしたいということ

今販売されている感情カードは、人が描かれているカードが多いから、そうではないものを創りたかった

Instagramで色々な人を見て探して、この人はどうかな?と気になる方の情報をみんなで持ち寄り、この方は?聴色の雰囲気に合ってるだろうか…などと意見を交わしていた

そんな中一人の理事が、最近たまたま聴色のInstagramをフォローしてくださった方にこんな方がいますよと教えてくれた

その方が今回お願いした「なみのね」さん
Instagramを見た時、この人にお願いしたい!とみんなの意見が一致した
温かな雰囲気と大切にしているものがなんとなく似ている感覚もある

突然InstagramのDMで思いを綴りお願いし、一度zoomでお話しさせていただき、快くOKをいただけた

そこからはなみのねさん含む打ち合わせを何度も何度も重ねていった
zoomで何度集まっただろう…
LINEでどれほど意見を言い合っただろう…

・なみのねさんが描いてくれた感情の絵のどれがしっくりくる?
・感情の言葉はひらがな?漢字?フォントは?
・どの位置に言葉を書く?
全て画像を作ってくださり、それぞれの理事が自分ならどれがいいか、心の声を聴いて自分に誠実に意見を交わし合う

例えば…
「寂しい」「さびしい」「さみしい」
のように漢字orひらがな?さびしいorさみしい?
なども話し合った

毎回打ち合わせ後に、今日話し合ったことをまとめて画像入りで、グループLINEにシェアしてくださる
この丁寧さに、私はまた毎回感動していた

114個もある感情の抽象的な絵を、色んな画材を使用して表現してくださった
絵を見ると心が動く
エネルギーを感じる

そんなカードに仕上がったと思う
次回はカードの印刷~仕上がりまでを書いてみようと思う

聴色カード③身体が教えてくれたこと

絵や言葉が決定したら、次は印刷会社の選定
カードを印刷してくれる会社なんて、どんな会社?印刷会社ってプリントパックくらいしか知らないけど…

またまた今までに商品を作ってこられているなみのねさんが情報をくださる
「ここの会社は発色がいいらしいですよ」
など、お仲間からの情報までも提供してくださり、何社かに問い合わせる
どの会社に頼むかも自分に聴きながら決める

もちろん金額も大切、金額の交渉もする
カード印刷の相場なんてわからない
けど「ここまでくらいでなんとか…」というところで交渉したら、あっさりOKをいただいた
「あぁーもう少しいけたかも?」
と大阪人の血が騒ぐ笑

印刷会社が決まると、カードや箱の質感選び
・カードの大きさ、厚み
・触った感触
・見た目の質感
見本を何度も取り寄せ、実際に触って決めた

日本では傾聴の第一人者の明治大学教授の諸富祥彦先生が推薦のメッセージを書いてくださった
私にとってはとても誇らしいこと

このメッセージを箱のどこに入れるか…
理事の一部の意見と私の意見が食い違う
理事の意見を採用した私がいたが、やっぱり身体は正直だ

なみのねさんがデザインしてくださった箱の表紙を見た時に、涙がこぼれた…
10年以上かけて傾聴を学び、必死で大変なトレーニングを受けて、諸富先生が推薦コメントを自ら書いてくださったことは、私にとってやはりものすごくありがたいことだった

裏面には入れてもらったが、どうしても前に書きたい私がいた
帯をつけることで、折り合いがついた
箱にはそれほど思いのこもった帯がついている笑笑

そして本日(5/28)聴色カード全ての納品が完了する予定だ
午後には、数人の理事と共に送付するための準備をする

発送準備が整ったら、順次発送いたします
もうしばらくお待ちください!

ご予約いただいた分は発送完了!
たくさんの方に見ていただく

たくさんのみなさまからのご注文をいただき、発送作業を理事数人と共にすすめて、既に本日6/4までにお申込みいただいた分は発送いたしました。
本当にありがとうございます。

土曜日は、新座市畑中公民館様での傾聴講座
日曜日は、清瀬市コミュニティカレッジ様での傾聴講座受講済みの方向けのクローズでの練習会
どちらもカードを持参し、使用してもらったが、反応は上々!
言葉にしていなかった気持ちが出てくるし、もう一歩深堀りができる感覚もある

勤務している小学校でも机の上に広げてみると、子どもたち数人が寄って来てくれて、それぞれにカードを選んでくれる

養護教諭の先生、通級指導教室の先生、不登校支援の先生、あるクラスの担任の先生など、お話しする機会があるときにそれぞれに手に取っていただき感想をいただく。
みなさん「すごくいいです!」と言ってくださる
さすが現場の先生方は、具体的な使い方や、中学生に向いているのでは?など詳細までイメージしてお話しをしてくださる

思っていた以上に色々な使い方ができる気がしている

心を込めて創って来た聴色カードが、全国のみなさんの手にわたる
そのカードを使ってあなたの心の声を、大切な誰かの心の声を聴いていただきたい
他の使い方があったら、ぜひ教えてほしいです

今のあなたの気持ちはどんな気持ち?
あなたがあなたでいられますように

代表理事 村尾リエ



記事URLをコピーしました