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感情ってひとつじゃない!【代表理事 村尾リエ】

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苦手だと感じているもの

学び続けている、私の傾聴の大師匠である平井智子先生の「メール研修」。
実は私、このメール研修が大の苦手なんです。

感覚的な人間の私にとって、じっくり熟考して文章を組み立てる“メールでの傾聴”は、正直あまり得意ではないと思っていました。
それでも……もう何年になるでしょうか。気づけば5年以上、学び続けています。

苦手だからこそ、もっと上手くなりたい!
そう思って、毎回、ハードルの高い模擬受信文に体当たりしています。

メールでの傾聴は対面とは少し違います

メールで傾聴するときは、対面での傾聴とは少し違った対応をすることになります。
学ばないとわからないことが本当にたくさんあります。

たとえば、対面では感情のキーワードをそのまま繰り返すことがありますが、メールではそれがあまり効果的ではないことも。
とはいえ、受容や共感は大切にします。

「この方の苦悩は何か」「不都合な認知はどこか」「主訴にどう関わっていくか」
メールだからこそ、何度も読み返すであろうクライアントに、どのように寄り添うかを考えます。
質問の意図を明確にしながら、返信文を書くために膨大なメモを作成し、何度も読み直し、書き直し…。
そして研修2週間前には、返信文を一緒に学ぶグループに送信します。そこに仲間からフィードバックが入り、いよいよ研修当日を迎えるのです。

苦しいけれど学びがある

毎回本当に大変ですが、とても学びになります。
傾聴力の上達には、このメール研修がとても役立っていると感じています。

…でも、やっぱりしんどい。

返信文を仕上げるまでに、多くの時間を費やします。
提出日はなるべくお休みをとったり、半日を確保したり…とスケジュールのやりくりにもひと苦労。

そして当日の先生のご指導で、うぅ……と落ち込むこともたびたびあります。

夫との会話から見えてきたもの

夫は、リビングでPCに向かって「あ〜わからん!あ〜どうしよう!」と悩む私を見ていました。

研修が終わると、私は「しんどい…」「ほんまにへこむわ〜」と愚痴をこぼします。
そんな私に夫は言います。

「そんなにしんどいんやったら、辞めたらええやん」

でも私はこう返すんです。

「感情ってひとつだけじゃないのよね〜。簡単には辞められへん…」

自分の中にあるたくさんの感情

たとえば…

ネガティブな感情:
・あ〜しんどい
・へこむわぁ
・苦しい~
・負担が大きい

でもポジティブな感情も:
・やったー!出来た!
・わぁ、そんな言葉もあるんや!学びになるわぁ
・また成長できた!
・うれしい!
・わかってもらえた…

書いていて、自分でもポジティブが多かったことにちょっと驚きました(笑)
本当に、感情ってひとつじゃないんですよね。

あなたにもこんな経験ありませんか?

楽しくて幸せの絶頂を感じている時に、ふと「あぁこれっていつまで続くんだろう…」と寂しさを感じたり

悲しくて、苦しくて、どうにもならないと思っているのに、心のどこかで「絶対見返してやる!」って思っていたり

今ふと浮かんだのが、子どもが生まれた時、嬉しくてしょうがない気持ちなんだけれど、親として責任が生まれた重圧を感じているなど…

人の気持ちって単純ではないですよね。
だけど、じっくり見つめてみないと、さまざまな感情に気づけないものです。

私も今回書いてみて、「メール研修には思った以上にポジティブな感情があった」ことに気づきましたから。

「聴色カード」のご紹介

そんな時におすすめなのが「聴色カード」です。
現在、当協会では“自分の心の声を聴く”ための114枚のカードを製作中です。
抽象的な絵と言葉で感情を表現したカードで、自分自身の心に寄り添うことも、誰かの心に寄り添うこともできます。

PCでご覧いただくと、当協会のHPトップページに「聴色カード」のタグがあります。
※まだ公開にはなっていませんが、発売日が決まり次第、公開し先行予約を開始予定です。

昨年5月から1年以上かけて、カード製作の担当に名乗りを上げてくれた理事たちと、デザイナーさんと、何度も何度も打ち合わせを重ねてきました。
一つひとつ丁寧にこだわって作ったカード。ようやく形になりつつあります。
アイデアが形になる喜びを、日々かみしめています。

またホームページでもお知らせしますので、もう少しだけお待ちくださいね。

自分の心の声に気づきながら。
あなたがあなたでいられますように。

代表理事 村尾リエ

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