普段見せない子どもたちの姿【代表理事 村尾リエ】
勤務している小学校での音楽発表会が行われました。
校内発表会はすでに終わっていて、今回は保護者向けの発表会。
2つの学年でしたが、発表を観覧させていただきました。
子どもの一言に動かされ…
ある一人の児童に「先生、音楽発表会観に来て~!」とお声をかけてもらったことで、観に行きたい!と思いました。
その児童には、相談室の勤務時間があること、帰宅後仕事があることなどを伝え、
「〇時までなら観にいけるかも?」
という話をしていました。
保護者の方に交じって、相談員の私が観覧させてもらってもいいのか。
きっといいと言ってくださるとは思うけれど、一応教頭先生に確認し快くOKをいただきました。
校内発表会の時も少しは観に行ったのですが、2階の後ろの方からこっそりと観た感じ。
堂々と拍手をしながら見れる!と思いとても嬉しかったです。
普段見ていない子どもたちの姿
相談室で会う子どもたちの姿は、その子のほんの一部分の姿。
よく相談室に来てくれる子どもたちが、大きな口を開けて歌を歌う、リコーダーを吹く、ピアニカを弾く…
Aちゃんが、こんなに堂々と歌を歌うんだ
Bちゃんが、こんな風に前に出てリコーダーを吹くんだ
Cくんが、こんなにまじめな顔をして演奏するんだ
と、もう感動しまくりの時間です。
長く一緒に過ごしたある子どもの演奏には、涙がポロポロこぼれます。
今文章を打っていても、思い出すと泣けてくる…
子どもたちは、こんな風に成長していくんだなとひしひしと感じます。
我が子とは違う感覚
自分の子どもの時とはまた違った感情が出てくる自分。
子育て中は20代、現在は50代。
それだけでも全く違います。
今、相談室で関わらせていただいている子どもたちとは、やはり自分が少し余裕を持って、リラックスして関わらせてもらっている感覚があるのです。
もちろん「傾聴」という学びをしてきたことによる安心感もあります。
準拠枠があるから、同じことが起こってもどんな気持ちになるかは人それぞれ
今ならそう思い「子どもたちはひとりひとり違うんだ」と受け入れられるけれど、自分の子育て中は「なんでうちの子はこれが他の子のようにできないんだろう」なんて思いが出てくることも度々ありました。
日々変わる気もち
音楽会に対しても
めんどくさい
やる気満々
楽しい
がんばる
やだな~
日々の練習ひとつとっても、色々な気持ちになることがありますし、その感情は日々変化もしていきます。
昨日は練習したかったけど、今日はなんだかしたくないな…
それでも一生懸命練習をしてきました。
学校の中で過ごしていると、楽器の音や歌声が聴こえてきていました。
先生方も一生懸命です。
本当に頭が下がります。
声をかけてくれてありがとう!
この体験によってそれぞれの子どもがどのように感じたのか。
訊いてみたいなと思います。
誘ってくれた子には本当にありがとうと伝えたい。
声をかけてくれなかったら、保護者のための発表の日だからと、私が観に行くことはしなかったなと思います。
次に会った時には伝えよう。
どんな行事のときでも。
あなたがあなたでいられますように。
代表理事 村尾リエ