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今この時の自分の気持ちを感じる 【理事 清宮ちこ】

yurushi-iro

新緑の季節になりましたね。
明るい陽射し、木漏れ日が地面に作る模様、そして鳥たちのさえずりが風に溶け込む音、
ときどきに風が運んでくる花の香、そのような中に居ると心が落ち着きます。

同じ景色を目にしていても辛い思いばかりで頭がいっぱいの時もありました。
子育て真最中の引っ越し、疲労が抜けないまま新たな環境へ。
手を差し伸べてくれた方もいたでしょう、けれど虚勢を張って助けも借りようとせずに、疲れきっていました。
もっとちゃんと出来ないのかと自分や子どもたちを責めていました。
人生には、いろいろなことがあるけれど、新たな場所で、いいことばかりにしようと頑張っていたように思います。

たぶん今この時の自分の気持ちを感じていなかったからだろうと思います。
上手くいかない時には『じゃあ次は』
上手くいった時にも『さあ次は』
嫌なことがある時には『違うことを考えよう』

そうして『あの時は…』と思いが残ったまま。

そんな中では疲れたままなのもしかたない!
さらに自分で自分を責めていたのなら、どんなにか辛く、悲しく、心細かったことでしょう。光や風を楽しむ余裕なんて持てないですよね。
楽しいことだってあっただろうけれど、すぐに忘れてしまったのではないかと思います。

自分が「今」どう感じているのか、心に目を向ける時間を自分に与え、理解していくという自分へ傾聴をすることで、「自分自身」を見直せる機会が増えると、自分の人生や時間に感謝するのが増えるように思います。

人の話に耳を傾けることで、他人の視点や背景を理解できるようになり、共感や尊重の気持ちを育てられるように、まず自分への傾聴を始めてみませんか。

清宮ちこ

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