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歩くスピードと生きるペース 【理事 かがみそのこ】

yurushi-iro

少し前のことです。
風邪の治りたてで身体がしんどいことがありました。
そんななか外出して歩いていると、歩くのがつらいな~と感じました。
自分の感じている「つらいな~」に目を向けると、自然と「じゃあ自分に無理のない速さで歩けばいいんじゃない」という言葉が浮かんできました。
歩くスピードを緩めると、しんどいながらもあまり疲れず歩くことができました。

当たり前のことなんですが、ハッとしたんです。
元々、歩く時は、無意識にいつも急いで歩いていました。
でも、そこに意識を向けた時、なんでこんなつらくなるほど急いで歩いているんだろうと不思議に思いました。
そこをじっくり考えてみると、歩く時だけでなく、自分の生活全般で、もっともっとと無意識に自分をせっついていることに気付きました。
もっと急がなきゃ、もっと頑張らなきゃ、もっともっと…
という「無言の囁き」がいつもあったのです。
元は、父親や受験勉強の影響かなと思い当たりました。

「もっと急がなきゃ」は「もっと急がないと今のままではダメ」
「もっと頑張らなきゃ」は「もっと頑張らないと今のままではダメ」
と現状を否定する言葉です。
こんな言葉を四六時中自分にかけていたことになります。
休んでいても、もっと頑張らなきゃいけないのにと、どこかで罪悪感を感じて休まらず、今の自分を否定して、何となくいつも追い詰められ焦っている、そんな苦しさを抱えていました。
そしてそれは、終わりなく続くものでした。

その後は、意識して自分のペースで過ごすようにしています。
長年の癖で、すぐに自分を追い立てるモードがムクムクと出てきますが、そうしたらそれは違う違う、自分の心地いいペースでいい、今の自分のままでいい、と自分に声をかけています。
自分の本来持っているペースで生きていると実感すると、自分を生きているという充実感と解放感を感じます。

以前と同じ様にグダグダしていても、気持ちもゆっくりできるようになった気がします(笑)
何より、色々なところで、ありのままの自分でいいと思えるようになり、肩の力が抜けて楽になりました。

また一歩ありのままの自分に近づいた気がします。

かがみそのこ

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