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心の傷との向き合い方 【理事 かがみそのこ】

yurushi-iro

雨やどんよりした日が多くなってきて、もうすぐ梅雨入りですね。
私は、梅雨らしい、しとしと降る雨が好きです。
そんな日は、ゆっくり過ごしていいよと言われている気がするからです。
やる事があっても、気持ちはゆっくりモードのまま。
梅雨の雨は優しいイメージです。

今回は、心の傷への向き合い方について、最近、気付いたことをお伝えさせていただきます。

存在感を増す心の傷

私は、小さな頃からの母との関係に満たされず、わだかまりを感じてきました。
心のことについて学んで、親子の関係に向きあえばあう程、ますます苦しくなってしまいました。
そして、事ある毎に出てくるその負の感情がつらくて、「何とか癒して楽になりたい、解放されたい」と強く思うようになり、色々学び、自分でも取り組んできました。
ですが、私の苦しさは、存在感を増すばかりで、一向に癒されることはありませんでした。

癒しという名の存在否定

そんな中、つらい感情を何とか癒さなきゃと頑張ってるうちに、その裏で、その感情を何とか無くそうになってしまい、逆に執着が生まれ、その感情がむしろ強まっているとわかり、ハッとしました。

幼少期の悲しくてさみしい思いを、私は感じるのがつらくて “癒し”の名のもとに“無くそう”としていました。

本当の意味

「どんな感情も自分自身」
「どんなネガティブな感情もあっていい」
「どんな感情も否定しない」
そう学び、そのように思ってきました。

実際、幼少期の自分に「悲しかったんだね」「寂しかったんだね」「気持ちを聴いてほしかったんだね」等、沢山の言葉がけをし、寄り添ってきました。
そうすれば、癒されて消えてなくなると期待して。←ここが間違いでした(笑)

そうではなくて、悲しかった思いも、寂しかった思いも、自分の大切な愛しい一部として、まるっと受け容れる。
我が子を抱きしめるように、認めて愛を込めて抱きしめてあげる。
追い出すのではなく、受け容れることでした。

心の傷も大切な自分

ちょっとした負の感情だと、「今嫌だったね~」「ムカついたね~」と自分でも受け止めやすいです。
けれど、過去の心の傷のように、つらかったり、苦しかったりすればする程、抱えているつらさから、解放されたくて消そうとしたり、感じないふりをしてしまいがちです。
抱えきれない時は、それでいいんです。

ですが、向き合って癒したいと思った時は、その心の傷を消そうとするのではなく、自分の大切な愛しい一部として、まるっと抱きしめてみてください。
そのうえで、共感し寄り添う言葉をかけてください。
そうすると、少しずつ少しずつ、苦しかった気持ちが、本当の意味で癒され、薄れていきます。

心の傷も大切な自分だったんですね。
そして、心の傷と共に生きていく、そんなイメージが湧いてきました。

また、大きな気づきをえられたことに、感謝です。

かがみそのこ

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