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親子の会話に傾聴を【理事 かがみ そのこ】

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〈私の失敗〉

少し前のことですが、うつ病で不眠症の息子が「昨日の夜は、つらくて眠れなかった~」と話しかけてきました。
私は息子にイライラ気味だったこともあり、「昼間にあんなに寝てたら、夜寝られるわけがないじゃない!昼寝はやめなよ。そしたら寝られるんじゃない。」と返しました。
すると、息子は「ただそのまま聴いてほしかっただけなのに、なんで責められなきゃいけないんだよ!」と不機嫌になって自分の部屋へ行ってしまいました。

私は、息子の言葉に、ハッとしました。
私は息子のちょっとしたつぶやきに対しても、「~だからそんなことになった、今度からは~したら」といつも“批判”と“アドバイス”をしていたのです。
傾聴もできていないし、息子をありのまま受け容れてもいない、批判までしている、ひどい有り様でした。
でも、同時に、親子の会話ではよくあることかもしれないと感じました。

〈親子の日常会話〉

私たち親が子どもにかける言葉の多くは、
「お風呂に入りなさい」
「早く寝なさい」
「宿題やったの?」
などの“指示・命令・確認”の言葉が多くなりがちではないでしょうか。

更には、私のように、
「なんで早くしないの」
「忘れないようにメモしておいたら」
などの“批判・アドバイス”までしてしまったり。

でも、こんな言葉ばかりかけられていたら、どうでしょう?
子どもの気持ちは、どんどん、どんどん重くなり、張りつめてしまい、休まる暇もなくなってしまいます。
親との会話もつらいものになってしまいます。

〈傾聴で子どものありのままを受け容れる〉

子どもにとって、ありのままの存在そのものを受け容れてもらえたと感じることは、何より大切なことだと思います。
でも“指示・命令・確認”の会話ばかりでは、親にありのままを受け容れてもらっている感覚なんて、生まれないですよね。

子どもの言葉一つひとつを傾聴し、そのまま受け止める時、
そこには、批判もアドバイスも、褒めることも、必要ないです。
私のケースで言えば、
精神的な苦しさから眠れなかったつらさに寄り添い、そのままの息子を受け容れる言葉
「つらくて眠れなかったんだ。それはしんどいね。」
と返せたらよかったのです。

子どもの話を、さえぎらず、否定・批判せず、アドバイスもなく、そのまま聴く。
そして、気持ちに寄り添う言葉、受け容れる言葉を返していく。(傾聴です)

これが日々積み重なっていったら、子どもは自分という存在そのものを受け容れてもらえたと感じるのではないでしょうか。

親子の会話に傾聴を取り入れてみてください!

温かい会話で、子どもと過ごす時間を慈しみ、楽しめるといいなと思います。

かがみそのこ

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