お子さんに「学校に行きたくない」と言われた時の傾聴 【理事 平野りか】
私は福岡県で、トーキョーコーヒーという不登校のお子さんを持つ保護者の居場所作りを
しています。
もしお子さんが「学校に行きたくない」と言ったとしたら、あなたはどう思いどう感じま
すか?
不登校の子が増えている今、ついに来たか…と思う方もいらっしゃると思いますが、
「えっ?何言ってるの?学校に行かなくてこの先どうするの?」と思う方も多いと思います。
多くの保護者の方(主にお母さん)はなんとかして学校に行かせよう、行ってほしいと思
うと思います。
そして、多くの保護者の方(これも主にお母さん)は思い悩み、苦しみます。
学校でいじめられているのかしら…
どこでどう間違っちゃったのかしら…
この子は将来どうなっちゃうのかしら…
と、頭の中はこんな感情でグルグルします。
ですが、ちょっと立ち止まってみてください。
お子さんにしてみれば、「学校に行きたくない」という自分の気持ちを素直にお母さん、
お父さんに言った「だけ」。
お子さんが自分の気持ちをお母さん、お父さんに言えるというのはとても大事なことです
。
言えずに我慢して頑張って学校に行っている子ども達が大勢いるはずですので。
まずはお子さんが自分の気持ちを素直に言ってくれたことを受けとめてあげてください。
それがお母さん、お父さんにとって良い事なのか悪い事なのかは置いといて。
学校に行きたくないことに理由が無い場合も多いです。
理由が無いなら、理由が無いそのままを受けとめてください。
そんなふうにお子さんの気持ちを受けとめ、そしてお母さん、お父さんの気持ちは私に話
しに来てください。
私はかつて、傾聴を全く知らないお母さんで、その時の自分の精一杯で学校に行かない子
ども達を責めてしまいました。
「学校に行ってほしい」という私の気持ちを押し付けてしまいました。
今なら、なんてことをしてしまったんだ…とわかるのですが、当時はそれが精一杯でした
。
お子さんが安心して自分の素直な気持ちを話せる場所、それが家であるのが一番良いと思
っています。
そしてお母さん、お父さんが安心して気持ちを話せる場所がトーキョーコーヒー、と思っ
てもらえるように活動しています。
自分は自分のままでいい、自分が楽になるように聴く、というのが一般社団法人 聴色-ゆるしいろ-傾聴協会です。
お子さんが学校に行かないことを選択しても、お母さん、お父さんは自分のままでいいの
です。
ありのままの気持ちを話しに来てください。
理事 平野りか