占いにおける傾聴 【理事 平野りか】
私はとあるジャンルの占いをしています。
トーキョーコーヒーという不登校のお子さんを持つ保護者の居場所作りをする中で、保護者の方たちの話しの入口になればいいな、という思いで勉強を始めました。
子どもの不登校について、最初の頃はなかなか自分から話し出すことが出来ません。
胸の内はもの凄く苦しいのに、人に話す勇気が出ないのです。私もそうでした。
でも、占いならちょっと受けてみようかな、話してみようかな、と思ってもらえるのではないか…と、保護者、特にお母さん方が話しやすくなるのではないかな、と思い始めました。
始まりはそんな感じでしたが、勉強してみると奥が深いのです。
占いの勉強を始めてから思ったのは、占いってカウンセリングだ!ということです。
昔のイメージだと、例えば細〇△子さんのような(笑)
「あなた、〇〇でしょ!」と決めつけるような言い方が思い浮かぶのではないかと思います。
占いでこう出たからあなたはこういう人に違いない!…みたいな。
ですが、今は違います。
占いの講座の中でも、相手の話しを聴き、質問しながら相手の立場に立って占いを進めていくという流れを教えてもらいます。
まさに傾聴しながら相手の思い、聞きたい事を聴いていくのです。
私は生年月日からみる「命術」なので、出てくる命式(その人が持って生まれた本質や才能などが書いてある設計図のようなもの)は決まっています。
ですが、命式の中の本質や才能が同じであっても、その人その人によって表れ方は違ってきます。
その人が生きてきた環境や出会ってきた人達によって、無限に違ってきます。
持って生まれた自分の本質、才能など。
これは一生変わりません。
今まで生きてきて、生きづらかったこと、自分はなんでこうなんだろう?と悩んだことなどを、しっかりお聴きします。
そして、自分の強みを理解し、これからの人生をどのように生きていくのか。
その人がこれからどうしていきたいと思っているのか、やりたいと思っていることは何なのか、などを聴いていきながら、その人がその人らしく人生を歩んで行かれるよう、お手伝いが出来たら嬉しいと思っています。
私自身、占いを学ぶまでは、傾聴とはかけ離れた世界のものだと思っていました。
しかし、占いをする機会をいただくほど、傾聴が必要だと感じます。
受けてくれた方からも「カウンセラーさんですか?」や「聴いてもらい、今日来て良かったです。」というお声をいただいています。
傾聴というワードは私の強みとして、これからも活かしていきたいと思います。
平野りか
