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頼まれ事は試され事  【理事 平野りか】

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「頼まれ事は試され事」という言葉があります。
これは中村文昭さんという、レストラン経営をされている実業家で、全国で講演会も精力的にされている方の言葉です。
人から頼まれるということは信頼されている証拠だから、頼まれたことは積極的に取り組みましょう、という意味です。

これには賛否両論あるようです。
「いいように使われているだけ」とか「押し付けられているだけ」のように言う人、考える人もいます。
でも私は、頼まれる側の受け取り方、考え方の問題じゃないかな、と思うのです。
頼まれる側が、頼まれる内容をどう捉えてどう感じるか。
頼まれた内容が自分の成長に繋がるとか、これをやることで新たな人の繋がりが出来るとか、自分の事を信頼してくれて嬉しいとか、捉え方は色々あると思います。
「いいように使われた」「押し付けられた」と感じながら頼まれ事をするのであれば、きっと成長には繋がらないし、新たな人との繋がりも生まれないし、ましてや喜びを感じられるわけがありません。

私はどうなのか?というと、頼まれた事は基本的に断らないようにしています。
なんでもかんでも引き受けるわけではありませんが、私のところに頼まれ事が来たということは私にとって必要なことで、引き受けた方が良いと考えているからです。
逆に言えば、必要な事しかやって来ない、という感じでしょうか。
ここでも自分への傾聴です。
自分にとって必要だと思うか?自分がやりたいのか?やりたくないのか?
頼まれ事が長い時間を要する事である場合は、自分の限られた時間の中で優先することは何か?
頼まれ事が来た時は、そのあたりを自分自身に問いかけ傾聴します。
そうは言っても、頼まれた事を全部引き受けて体を壊すことになってしまっては元も子もないので、そこは自分のスケジュールを把握して出来る範囲で引き受けています。
よく傾聴し考えた上でお断りすることもあります。

正直に言えば、やらなきゃ良かった…と、後悔した頼まれ事もありました。
ですが、それも考え方ひとつで、新しい人との繋がりや人からの信頼を得たことを考えれば、やはり引き受けて良かった、という結論に落ち着きます。
いつまでもいつまでも「やらなきゃ良かった」と言っていたり思っていては、次に繋がらないのです。

一つ人からの頼まれ事を引き受けて、また次の頼まれ事に繋がることもあるというのはここ数年で実感しています。
今の自分の状態と少し先の未来を想像して、自分が今出来ることを精一杯やっていきたいと思います。

平野 りか

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