手話を学んでいる私の野望 【理事 平野りか】
私は、2年前の7月から手話を学んでいます。
当時、オンラインで同じ講座(傾聴ではないです)を受けていたとある女性が聴覚障がい
者で、講座をUDトーク(音声を文字に変換してくれるアプリ)で受講していました。
彼女がオンラインで手話講座を開くというので、即手を挙げたのが始まりです。
手話に興味を持ったのは、もうずいぶんと前…。
私は薬局薬剤師だったのですが、近くに聴覚特別支援学校があり、聴覚障がいを持つ生徒
さんが学校の先生と一緒に薬をもらいに来ることがありました。
薬を渡す時、生徒さんは先生の方だけを見ています。
症状を尋ねる時、飲み方や使い方を伝える時など、必然的に私は先生とだけ話すことにな
ります。
ああ…私が手話が出来たら、もっとこの子と会話できたんだろうな…もっと笑顔が見られ
たんだろうな…などと思いました。
しかし、そのような機会は1年に1回か2回で、必要に迫られているわけでもなく、手話
を学ぼうという思いはあまりありませんでした。
でも、気持ちの奥底にずっとあったのでしょうね。
オンライン手話講座に即手を挙げたので(笑)
オンライン手話講座では、指文字(指で50音やアルファベットを表す)、数字、日常の挨
拶、福岡の地名、薬局で使える手話などを教えてもらいました。
その後、各自治体に「手話奉仕員養成講座」という講座があると聞き、申し込んで1年間
コミュニケーションをとるための手話を学びました。
そして、現在は「手話通訳者養成講習会」という講座に通っています。
コミュニケーションだけでなく、手話通訳が出来ることを目的とした講座です。
さて、ここで私の野望が登場します。
手話で傾聴が出来るようになりたいのです。
手話を第一言語としている方々は気持ちを表現するのがとても上手で、表情も体も全て使
って、溢れんばかりの気持ちを表現をします。
それがとっても素敵で、相手の気持ちを聴いていく傾聴と相性が良いのではないかと私は
思っています。
この野望を果たすまでには、あと何年かかるかなあ…。
しかし、傾聴も手話も、学ぶ機会を「いただいている」ので、諦める選択肢は無いように
思います。本当に何年かかるかわかりませんが…野望達成まで走ります!
平野りか